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ふと思い出したこと

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昔、僕が大学を出て師匠の家の近くに住みながら通いの内弟子修行をしていた頃のころである。 ある時師匠が僕に厳しい口調で、「柿谷、人間は太く生きていかないかん」と言った後、その場にたまたま師匠の檀家のお年寄りの方が来られ、師匠が、「~さん、人生は細く、長く生きて楽しむんやで」と柔らかな口調で言った。ある時は僕に「人生は一回や。生まれ変わりなんかあるか!」と言いつつ、もう一カ月しか余命のない少年に向かって「人間には来生がある。きっと次は元気な体に生まれ変わってくる」と。 “人に話をする”という事はこういう事なんだと今になって思う。 これはたまたま龍馬伝を見て思い出した。 毎日希望と不安の混じった生活に時々耐えられなくなる事があるが、結局は先の事を考え過ぎるからなんだろうなと思う。でも考えずにはいられない、、 今しかできなく、この場所でしかできない事をしなければと思えば思う程全然関係ない事をしてしまう。。。 今の僕の人生の時期は言い訳無用、まったなしの時期だ。今やらないで何時する!!と自分に鞭を打ちながらの毎日だ。 さて明日からspringsemesterが始まる。学校の勉強と、雅楽伝道、日本語教師とTo Doリスト盛りだくさん。追われるより追いながら生きていきたい、、と思うが現実は追われぎみだ。 しかし気持ちはいつも“晴れ”ていたい。

雅楽を習得するのに日本文化を学ぶ必要がある?例えば上下関係など

日本の雅楽会には、ほとんどと言っていい程どの団体にも上下関係というものがある。所謂年功序列だ。目上の人を敬うという文化は、たぶん儒教からの影響で日本には仏教とともに入ってきて戦国時代からの武士道ともに育まれてきたものではないかと思う。西洋でいうところの騎士道だ。雅楽を学ぶ時に武士道的な精神である、勇気、正義、惻隠、礼儀、誠実な心というのはないよりあった方がいいと思うが、雅楽は武士から生まれたものではなく貴族のお遊びであった。そして日本に入ってきた雅楽は中国では儀礼に使われていた儀式音楽ではなく俗楽のほうであったと言われている。 日本で生まれた武士道、剣道、茶道、華道などの“道”とつく芸術には作法というものが存在する。雅楽には道という文字は存在しないが、楽器に対する持ち方や動作の順序などの作法がある。そして多くの場合伝統芸術を学ぶ際、年輩の方々から指導を受け、それと共にその芸術に対する心持ちや、日本人としての心意気のようなものも習うはずだ。雅楽の場合、基本的に管絃という舞のない曲を演奏する時、楽座という胡坐を掻いた姿勢をとる。しかしこの姿勢はアジア人以外には長時間演奏するには苦しい姿勢のようであるが、これも一つの立派な作法である。作法というのはそのものに対する敬いの心と、畏怖の表れであると僕は理解しているが、これはその国の人から見た、例えば神などへの気持ちの表れであるから形は千差万別だ。だからといって勝手に自分達の作法ですればいいものでもない。郷に入っては郷に従えという言葉があるように。要するに雅楽を日本人以外が本来の意味で習得するにはこの心意気や、日本文化にある作法というものを学ぶ必要があるのかどうかという事だ。 文化というのは東向きに伝わるというような事を何かの本で読んだ。僕は今、日本からみた東の国であるアメリカに雅楽を伝えようとしている。もちろんアメリカに雅楽を伝えようとしている人は他にも何人かいる。しかし演奏技術のみを教えるというのはたいした事ではないと僕は思っている。なぜなら雅楽譜を西洋譜に置き換えたものが今ではあるし、指を覚えて多少音を出す練習を数ヵ月、数年すれば誰だってそれなりに演奏できる。それなりというのは難しい定義ではあるが。しかし雅楽の実体はどこにあり、本質は何かと考える時これはとてつもなく難しい。僕もまだこの道を究めようとしている段階だから、...

30歳

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気がつけば今日でこんな歳になってました。 ぼーっと生きてきたつもりはないのですがそれでも早いような感じがします。 さて今はまだLAにいます。名目は雅楽の指導できてるわけですが毎日ほぼ遊びほうけてます。LAはNYより断然暖かい、というより暑いんですが空気がドライなだけ気持ちいいです。 昨日はとあるMuseumに連れていってもらいました。 ここはジュラッシックパークの撮影が行われたとこらしいです。 ここはいくつかのMuseumがあってその中の一つに日本のArtMuseumがありました。確か観音菩薩だったか、、 LAの夕暮れ。 その晩の夕食、近くのレストラン なんか写真張っつけただけのしょうもないブログになってますが、、 えっと何か今の思いを綴らねば。 I have a dream!! 一言で言うとこれに尽きるかと思います。 確かに僕はたくさんの人に迷惑をかけながら生きていますが、たくさんの人に自分の徳分をもって喜んでもらたいと思いながら生きているのも事実です。 だから、ある意味自分の行きたい道を歩みながら生きていけてるのだと思います。今のところ、、 楽しくて興奮的で感動的に,そして感謝してこれからも生きていきたいと思う。 2010 March 27

観光 in LA

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昨日は僕が日本にいる時に英語を教えてくれた友人Gavinがロスの町を案内してくれました。彼は今はシアトルに住んでいるのですが、たまたまロスに来てたので一年ぶりくらいに会う事ができました。 とりあえずハリウッドへ。 その後はタコスを食べて、 その辺をぶらぶら、、 ニコラスケイジ スターウォーズ?? そして有名なサンタモニカビーチへ。 さすがにまだ泳いでる人は少なかったです。 さてこうやって書きながら外でピストルの音が鳴ってる、、ここはメキシカンのギャングが多いらし、、、その辺で逮捕劇をみるのも珍しくないようです。。

タイレストランへ~その他今までの反省

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今日で冬のセメスターが終わり、タイ人の友達数人とタイレストランへ行きました。 とりあえずビール。。 もう一本。。 ご飯とおかずを混ぜて一緒に混ぜて食べるんですって。僕には少し辛めでしたけど、ビールとかなりマッチします^^ これココナッツミルクの温かいデザートでこれもなかなかいけます! アメリカにきて約半年ちょっと。語学の方はもちろん思うように進みません。特にライティングはなかなかです。。。 日本ではよくアメリカに行けばしゃべれるようになるでしょ。。みたいな事をみんなよく言いますがこれは絶対にあり得ないですね。かなり積極的に自分から勉強して行かないと絶対に身に付かないと思います。 僕が英語を勉強しているのは、自分自信を龍笛を通じて日本以外にも伝えていきたいからです。でも常々自分に言い聞かせているのは、音で自分を表現するからって言って語学を置き去りにしない事。といっても意思の弱い僕は計画通りに勉強が進んだことがありませんが、、、 たぶん言葉を大切にしなかったら、それは人格に表れてくるんじゃないかなと思います。これはきちっとした文法という意味ももちろんですが、相手を理解するという意味においてです。NYは人種のるつぼといわれ異文化が混ざりあっています。育った土壌が違う人だらけです。だから常に相手の心に近づこうと努力して会話をしないと、ときどき人のセンシティブな部分に土足で入り込んでしまいます。 僕が半年こちらにいる間に学んだ事は、けっして自分の考えや行いが正しいと思わない事。自分の信じてる事を貫く事も大切だけど、それを人に押し付けない事。結果それについてくる人がいればそれはそれでよし。相手が自分と正反対の考え方をしてても、それはそれとしてきちっと認めその考え方を尊重する事。 特に宗教をしている人は自分達の教えが一番、自分が一番正しいと思いこんでしまう心の癖があります。他人の考え方を認めない。僕の一番きらいな事です。 自分が素晴らしいと感じた何かに対し、それは人でも、芸術でも、宗教でもなんでもいいが、それらを自分の伝えられる方法で他人に伝えようと努める事は僕は大切だと思うが、決してそれが普遍性を持ったものではないという事を自覚しないといけないと思う。昔の僕はこうと思ったらそれを人に押し付ける癖があった。今もこの癖はたぶん...

60点ぐらいかな、、僕は

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昨日LongIslandでのアジアンアメリカンフェスティバルイベントにPOAN(龍笛、バイオリン、ベース)として出演してきました。 昼の部はお祭りのような感じで少しにぎやかな中での出演でした。そのためいつもより集中力に欠け、内容はいつもより少し劣ってしまった感じでした。しかし最低ラインはキープできていたように僕は思います。 まだまだ駆け出しですからどんな中からでもチャンスを掴んで行かなければなりません。 写真はクラスメートからです。 10分程最初ソロで吹きました。 後、20分程三人で。 夜の部に向けて休憩。 夜はステージでしたが、写真はまだありません、、 本番というのは怖いもので、いくらかミスがでてしまいました。。 夜の部は各国からプロの出演者で、少し見学しました。 これは韓国のなんとかというトラディショナルダンスで、これにはぶっちゃけかなり驚きました。ゆっくりとした動きで、まさに呼吸と共に舞ってる感じで、完全に舞台の空気を支配しているような印象を受けました。 中国の方達はコンテンポラリーなダンスでした。 詳しい事はよくわかりませんが。古典のスタイルを保ちつつ現代を表現していて僕には興味深いものでした。 アジアの音楽というのは、人間の感情を深い部分で、解放させつつ抑圧しつつ表現していくものなのかなとふと感じました。 いや抑圧じゃなくて鎮める感じかな‥ すいません、またわけの分からない事を書いてます。。 今回も色々な出会いがありました。お客さんの一人が、昼の演奏前僕が舞台袖で待機していたら急に話かけて来て、実はこの方ハワイ大学で雅楽を勉強した方で持ち管は龍笛だったそうです。 他には終了後のレセプションに入る時後ろににいた方が、僕が今行っている大学の関係者の方で、私達の演奏を聞いてくれ、次のステージを与えてくれました。5月です。 少しずつですが前進してると思います。 帰りの駅で待ち時間が長かったので少し音出し。PM11:00。 写真を撮ったのはこの男TAKA。ほとんどバイリンガルだから、ときどき通訳。。プロのベース奏者だが木のぼりも得意。 さて明日で今期の学校のセメスターが終わり、明後日からはロスへ行ってきまーす!!初の西です。  遊びじゃないですよ、、雅楽...

まだまだ続く停電

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先日の雨でNJはえらいことになってます。 かなりの世帯がいまだ停電、場所によっては電気、水道、ガス全部止まってるようです。我が家は電気だけなのでなんとか生きていけます。今は日本語学校のスタッフルームから書いてます。 まるで何かの儀式をしてるみたいですが、こうでもしないと授業についていけません、、 マンハッタンは今日は晴天で、だんだんと春のにおいがしてきました。 新聞によると明日か明後日には回復するとの事。 Candle Lifeは話のネタにはもってこいの生活です。