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伝統音楽の美 ― 日中伝統の音を聴く ―

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昨晩国立劇場に行ってきました。 皇太子ご夫妻も鑑賞されました。 http://bit.ly/WcmL0X 中国からの音楽団は諸事情により参加を取りやめになったということで、こういった事が芸術分野、特に中国との関わりが深い雅楽にまで及んでくるとは誠に残念なことです。 さて、僕が、宮内庁先生方の雅楽を生で聴きに行かせていただくのは約7年ぶりぐらいでした。 今回一番感じたのはすごくー政治的状況が困難な中ーどの楽師も凛と奏されていたことです。音が舞台から一つになって、大きな”気”が鑑賞されている方々に届いているような感銘をうけました。 細かい点に移ると、管絃時の絃の技術というのはまだまだ民間には届きにくいものだと恐れ入ったものです。又、雅楽独特の”間”というのが楽部には楽部の形で残っていて、その点も他団体にはまだ追随し難いものだと感じました。これはただ単に拍子から拍子にかけてという意味だけではなく、体と楽器(若しくは音)との距離感も含めた”間”であります。音を遠くから眺めながら演奏をするといった技術でありましょうか。 特に驚いたのが抜頭の舞でした。僕はこの方(パンフレットによると大窪貞夫先生)の舞を初めて生で見させて頂いたと思うのですが、非常に―ぼくがここで感想を述べるのも烏滸がましいのですが、、いまさら―軸がしっかりしていて、何か一見非常に冷静に舞ってるように思われるが、内からはすごい感情が溢れ出してるような気もする、そんなものでした。手の裁き方も僕が今まで見たことのないような動きで見入ってしまいました。 また今日から僕も次のステップに向けて前進していきたいと思います。