絵を描いてみた 龍笛コンサートに向けて


なんとなく気持ちが不安定だ。

原因を考えるとやはり、行きつく所は龍笛です。思うように音がでない。音の真がぼやける。日本だったら師匠の所に行けるが、ここからは遠い。

考えてみると今の師匠に出合い、今ままで24歳の時の僕の挫折の時期以外で、こんなに長い期間師匠の音を聞かなかった時はない。しかし泣きごとは言ってられない、来月にはコンサートが控えている。

僕には師匠の音を伝える使命がある。

学校から帰って今はひたすらロングトーン。曲はあえて吹かないようにしている。なぜなら僕がここで生き延びる事が出来る要素は“音”だからである。徹底的に一つの音にこだわり、その点を線にしたいと思っている。

今回のコンサートもすべての音を生かすというのが僕のテーマである。コンサート中、曲の中で一音でも音が真から外れると、お客さんと僕と、僕に繋がっている二つの点、合計4つの点の糸が切れるからである。結果、僕の伝えたい世界にひびが入る。

プロと素人の違いはここだと僕は思っている。

ここ3,4日ステージに敷く柄を考えていて、今日は授業以外の時間ずっとRaviShankarのShantiMantraを聞きながら過ごした。
なんともいい “メロディー” である。実に広く、大きく、温かく、丸い曲だと思う。
ますますインドに行きたくなってきた、、
話があちこち飛ぶが僕は小学生、中学生の時は音楽と絵画の授業が一番嫌いだった
苦手だった。
ここ数日、自分が何枚か笛を吹きながら色鉛筆で小学生のお絵かきみたいな事
をしているのでなんとも自分に笑ってくる。
そして今日できた絵がこれである。
笛を吹いていたら急に書きたくなったので思うがままにぐしゃぐしゃ描いてみたら
こんなになった。




上は天からの”気”、左右は地の”気”、下は人間の”気”。中心は僕の”気”。
すべてが中心に向かっているが、黄色の部分は止まっている。止まっているといっても、
ヘリコプターが、空中でホバーリングしている状態の感じかな。
止まってるけど動いてる。川でいうと、途中に岩がありその裏側の部分。
流れが止まってる部分。
中心の赤黒い部分からは今度はそれぞれの
天、地、人間の側面を沿って外に発信して行っている。
鉛筆の向きが逆になってるのが気づいていただけるだろうか。

先に述べた4つの天と言うのは、天、地、僕、僕以外の人間の事である。
僕が演奏中大切にしている事は、その空間を僕が作り出すというより、
お客さんと共に作り出したいのある。だからお客さんからも気をもらわなければ、
僕はいい演奏ができない。空間の空気を共に動かすのである。
だから大切にしたイメージは風が動いているという事。

はて、しかし、これを三間四方の舞台に描くとすれば大変だ。

どうしよう。。。

でもだんだんと自分の中心が見えてきそうな感じがしてきた。

コメント

このブログの人気の投稿

龍笛の吹き方~①

龍笛の事~責と和の出し方

龍笛の吹き方~➆