龍笛の事~責と和の出し方

Twitterでは少し書ききれなかったのでブログにしました。


今回は龍笛吹かない人には全く関係ない話です。ですので最初に御断りさせてもらいます。。。。


ここ二年程龍笛の“責(高音)”の音と“和(低音)”の音の出し方で気になっていた事があったのですが、それが今日少し分かったので書きたいと思います。

以前、相方から「和の音は責の口で吹くんや」と言われた事があります。その時は実は僕、反対だろって思ってました。

師匠はいつもとにかく口の力を抜いて責の音を出せといいます。和の音と言うのは口の力を抜いて出す事が出来ますが、責めになるとどうしても口に力が入ります。僕も人に教える時は必ず和の口、所謂口の力を抜いた状態で“責”を出すように教えます。

しかしこれは少し実は違ったのです。ただ口の力を抜いて“責”であれ“和”であれ音を出そうとすると音がどうしてもぼやける。簡単に言うと、口の力を抜いてぎりぎりまで口を閉め“責”を出す。そしてその口で“和”を出す。こうすると音の密度が高くなるから、竹に対し数倍の振動数を加えることができる。結果音も伸びるし、煤竹の音がでてくる。

こういう風に意識して今師匠の音を想像してみると、あの人の口はかなり力は抜けているがしっかりと閉まっている。もちろん師匠はそんな事は口にした事がないが、相方は見抜いていた。

遅ればせながら僕は今日それを体で持って理解した。

しかし実はこれは誰にも言うなと相方から言われていた事だが、、書いてしまった。。

コメント

  1. 責と和について、とても興味深く読ませて戴きました。
    私は、和は息圧を上げて行って責に代わる直前の息で、逆に責は息圧を下げて行って和に代わる直前の息で吹くように心がけて降りますが如何なものでしょう?
    和と責は紙一重の差のような気がしております。

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  2. こんにちは、龍の尻尾様。“和と責は紙一重”。このイメージは僕はすごくいいと思います。とにかく口の力を抜いて閉めて、そして変えない事が大切なのではないかと。と言うのは、先日僕は自分で曲を作りモダンダンスと合わせた作品をこちらNYで発表しました。ブログにも書きましたが、この曲は龍笛で吹くには少し無理が生じていて、自分の吹き方がかなりこの時期崩れました。簡単に申すと力が入りすぎていたのですが、さらに問題は曲に自分の口を合わせ吹いていたのです。ただ息を、口を変えずに竹に挿入していく形で曲を吹いて行かなければなりません。話が少し飛びましたが、音のイメージをしっかり膨らませ、和も責も口を出来るだけ変えずに吹くという練習がいいのではないかと思います。そこに創造性ある音色が自然と生まれてくれば、すくなくとも間違った方向性には向かっていないと思います。柿谷

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  3. いつも適切で、的を射たアドバイス本当にありがとう御座いますます。わたしには先生の仰ることの意味はとてもよく解りますだけに、実に有り難いです。感謝の一言です。
    あとは、戴いたアドバイスをいかに私の演奏に落とし込むかです、先生のお言葉を大事にしつつ、精進致します。
    これからも宜しくお願い致します。先生の押しかけ弟子のつもりでおります。お許し下さい、

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  4. どうもです。いつもコメントありがとうございます。お互い悩みながら、でも楽しみながら精進していきましょう。こちらこそこれからもよろしくお願いします。柿谷

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