雅楽インタビュー

先日アメリカで雅楽のリサーチをしてる人からインタビューを受けましたのでその内容をのせさせて頂きます。


Practitioner: Sadahiro Kakitani


1. Please tell me the name of the group you belong to?(属しているグル―ぷの名前を教えて下さい。


以前は雅道風韻(がどうふういん)としてましたが、これは近々変更のなるかもしれません。日本ではあまりソロではしていませんでしたが、こちらではよく行っています。といいますかメンバーがいないので、、


2. What instruments can you play, and which instrument do you play for Gagaku?(どんな楽器を演奏する事ができますか?また雅楽ではどの楽器を担当されていますか?


龍笛、右舞、琵琶、打ち物(打ち物は基本全員が勉強します。


3.When did you first hear Gagaku?(いつ雅楽を初めて出会いましたか)


中学生ぐらいだったと思います。


4.How long have you practiced Gagaku?(何年、雅楽演奏の経験がありますか)


15、16年ぐらいだったと思います。


5. Why do you think you became a Gagaku Player?(何故雅楽演奏家になろうと思われましたか)


単に雅楽が好きだったという事が主な理由になりますが、
僕の場合は雅楽という音楽ももちろん好きなのですが、龍笛を吹くという事が特に好きでした。
どんな仕事にいても辛い事はたくさんあると思いますし、雅楽も毎日僕を悩ませています。しかしこの分野ならしんどくても何とかやっていけるんじゃないかと思ったかもしれません。


6. What is Gagaku attractive to you?(雅楽の何に惹かれましたか。5番の質問と重なるかもしれないですね)


かなり難しい質問ですね。。。
雅楽ってとても単純な音楽と僕は思うのです。でもまだまだ、そしてやればやれほど、わからなくなってきます。そこがある意味僕を虜にさせているのかもしれません。


龍笛を吹く、そして音を創りだしてという事は人生を創っていく事と連動しているんです。僕は今の師匠に18歳の時からついています。そして師匠に習った事はほとんどノートに記しているのですが、10年経ってやっと意味の分かる言葉がありす。そういう時は格別にうれしいですね。なんといいますか、本当の意味で龍笛を体得するという感覚を味わう事ができます。そしてそれがまた日々の生活の中で生きてくるんです。そして人間としても成長を感じたりできる瞬間です。


7. How difficult was to be learn and/or master playing Gagaku(雅楽はどのように難しいですか)


笛を吹いていて、分かった!っと思っても次の日になるとその感覚が全く消えてしまっている事です。(それは実は分かっていないという事なんですが。)分かった気がしていたり、自分の音に酔ったりしてるんですよね。昨日まで中の良いお友達だった龍笛が突然今日、機嫌を崩し音がならなくなる。欲が入るとだめなんです。音が濁るし、人前でも緊張して吹けなくなる。いつも心と音は連動している、その辺が難しい所です


8. Gagaku is one form of classical music in Japan. Even though I grew up in Japan, I have only listened to the music a few times as it did not seem to be very prevalent. Why do you think it is not more prevalent?(雅楽は日本の古典音楽ですが、日本で生まれ育った私でもあまり聞く事がなく、あまり知られていないように思われるのですが、どうしてでしょう?


もともと宮中の音楽であったし、民間の人が特に注意を向けだしたのは、東儀秀樹さんがでてきてからだと思います。それと雅楽をしたり聞いたりするには、心を時間とお金の余裕が必要だと思うのです。(楽器は高価ですし。。)最近、雅楽教室も増えてきて宗教関係者以外の方もだんだんと増えてきていると思います。それはおそらく日本人の暮らしのい余裕が出てきたからだと思います。


9. What's your plan for your music?(あなたの音楽または雅楽に関する将来のプランは?)


帰国次第、グループをもう一度再編成しなおしたちあげようと思っています。活動内容としては、福祉関係、教育関係、また海外公演も含めた自主コンサートなどを定期的に行うをともに、新しい雅楽の創作もできたらと思います。


10.What’s your favorite Gagaku song?(好きな雅楽の曲は?)


特ににこれが好きというのはありませんが、越殿楽は本当に難しいと思います。未だにしっくりと吹けたという感覚はありません。龍笛ソロの曲で一つ師匠が作曲したのもがあるのですが、それは見事に創られていて、龍笛という楽器の音が生かされるように創られていますし、こちらでもときどきソロで演奏させてもらってます。ただ僕もまだ完全に吹きこなせていませんが、、


柿谷貞洋







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