もりのさんが逝ってしまった

母が幼少の頃から、母の実家にはもりのさんというおばあさんが住んでいた。僕が赤ちゃんの頃から僕を本当の孫のように可愛がってくれた人だ。

つい先ほど亡くなったという知らせを日本から受けた。心の底から駆けつけたいと思う気持ちを今はおさえている。

僕はこのもりのさんが大好きだった。僕が会いに行くと、僕を見た瞬間から、いつも涙を流して拍手をして迎えてくれたものだ。三年程前に会った時は足が悪く、車いすに乗っててずいぶんと痛みがあったようだが、僕が会いに行って足をさすると治った!治った!と言って喜んでいた。もちろんぼくにはそんな魔法の力はないが、とにかく僕を愛してくれていた。そしてすごく賢く、存在感のある方だった。

最近は会った時はうれしくて泣く、別れる時も悲しくて泣くといった感じだった。そしてなぜだかもりのさんに会った後は僕自身も他の人にやさしくなれる感じがいつもしていた。

人は大切にされると、人を大切にできるんだと今になって思う。この人からこの事を学んだ。

血が全く繋がっていない僕や僕の家族をとにかく無償で心から愛してくれていた。渡米前に会った時は頭もしっかりしていて体も元気だったから、二度と会えないと思うと、、、、

なんとか御霊に喜んでもらえるような生き方をしたいと思う。




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