雅楽の社会への影響
27日、麻生さんと鳩山さんの初の党首討論が行われました。
僕には水かけ論にしか聞こえませんでした。かと言ってすべての社会問題に対して代替案があるわけではないので偉そうなことは申せませんが。
頭の優れた方々が本気で話し合っているだから、素人の僕なんかが突っ込むとこではないかと思いますが、何かベクトルの向きが違う気がします。
人間の心が変わらないと方法論だけでは決して世界はよくなりません。北朝鮮に効果のある制裁なんか僕はないと思います、駆け引きなどの言葉がよく使われますが、彼らの心が変わらないとすべては無駄だと思います。
話は変わりますが、少し東洋医学について素人ながら書きたいと思います。東洋医学の得意分野は西洋医学では治療が困難な部分で、漢方や針灸の治療があり、糖尿、リウマチ、アレルギーなどの慢性的な病気に効果があるといわれています。逆に緊急を要する状態の怪我などには、西洋医学の方が効果的であります。
東洋医学の理論体系には、中国古代の自然哲学思想があり、これは、自然哲学の考え方で身体を捉えて治療法を生み出します。その一つに陰陽五行説というものがあります。陰陽とは万物を陰と陽の対立する二つの性質に大別し、五行説とは木、火、土、金、水の五つの要素がそれぞれ特有の性質をもって、お互いに関係しあい存在しているという考え方です。
雅楽の理論体系の中にも、この陰陽五行説が取り入れられています。東洋医学が体を小宇宙と捉えているように、雅楽の世界もその中に宇宙を表現していると言われています。雅楽には六調子(双調、黄鐘調、壹越調、平調「太食調」、盤渉調)というのがあり、それぞれに木、火、土、金、水が対応しています。管楽器、打楽器、弦楽器又、舞を伴い超自然を表します。しかし、これはもちろん机上の論理であり、実際そのような演奏ができるのは、達人の集まりでのみ可能になるのであります。僕はその達人になるべく、日々精進しておるのですが、その一つの方法は以前にも書きましたが呼吸法のマスターであります。
中国の思想では、世界には【気】が満ちて、気が密集して物質が作られていると考えられています。これは飲食物や呼吸から取り入れられて作られているので、雅楽をするという事は、良い気を生成するために食生活がすごく大切なのです。さらに自然のリズムに同調するという事も雅楽のリズムを作る上で欠けてはならない事です。それらが出来上がってくると、演奏の舞台に良い気が充満し、その結界には本来の雅楽の姿が現れてくるのです。
このような理想の雅楽がもしできたならば、これはある意味雅楽芸術の完成形であると思いませんか。これは決して形而上の話でなく、現実にできることだと僕は思っています。
そしてこの気が満たされた雅楽は'政治家'にも、お百姓さん、お医者さん、スポーツマン、サラリーマン、主婦、音楽家、宗教家……。すべての人の人格に何らかの'影響'を与え、またこの現代社会にも大きく影響を及ぼすに違いありません。
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